「成績と親の年収、比例する傾向」っていうニュース

http://www.asahi.com/national/update/0805/TKY200908040419.html
なんで世帯年収と学力が比例するか。
親の学力→年収
親の学力→子の学力
なので
年収→子の学力
に"みかけ上"なるのではないかと思います。(第3の変数)
原文をあたってみようと思ったのですが耳塚先生の論文が見つけられませんでした。
なんで新聞は出典を書かないんですか。
論点が教育費による学力格差なのに
教育費用と学力との相関を出してないあたりあやしいと思います。
後半の文章から察するに、教育費用よりも、学習に必要な環境の方が大事という結論だったんじゃないでしょうか。
だいたい"塾や習い事などの支出が「ない」という家庭と「5万円以上」という家庭では、最大約27ポイントの差がついていた。"っていうのは何のことでしょう?
有意差は無かったって言うこと?
 
ちなみに各社のタイトル↓
asahi.com:成績と親の年収、比例する傾向 小6学力調査を国が分析
読売オンライン:親の収入高いほど子供は高学力、でも…
NIKKEI NET:学力テスト、世帯年収で成績格差 小6調査、文科省公表
時事ドットコム:小6正答率、世帯年収で差=学力テストの追加分析−文科省(記事中でも環境については言及なし)
毎日.jp:学力:年収多い世帯の子供ほど高い傾向…文科省委託研究
 
読売オンラインだけはちゃんと他の原因も書こうとしてる。
他は勉強するのにお金がいるという風潮にすることで
「うち貧乏だから勉強しても仕方ない」とか
「貧乏だから自分は馬鹿」と考えてしまううっかりさんを増やそうとしているんでしょうか?
断固反対!
うっかりさんには、お勉強さえちゃんとすれば(学力偏重主義も反対だけど)
奨学金(借金でも給与でも)という恵まれたシステムもあるのでがんばれといいたいです。